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お殿様の愛した「だだちゃ豆」 [庄内のグルメマップ]

「だだちゃ豆」が食べたくて、山形県鶴岡市へとやってきました。
鶴岡を訪れるのは一年半ぶりです。

近年、テレビで「だだちゃ豆」が紹介されてからというもの、「だだちゃ豆」の人気は衰えず、
今や全国ブランドとなっています。

「だだちゃ豆」とは、大豆の銘柄のひとつで、枝豆用として優れています。
さやの毛が茶色で、くびれも深く、見栄えは必ずしも良くありませんが、独特の香りと甘みが
あり、噛むほどに旨みが広がると言われています。

栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまうことから、生産地は山形県鶴岡市と酒田市の
周辺に限られおり、収穫が短く、保存も困難だったため、長らく「幻の豆」と呼ばれてきました。
品種には何種類かありますが、特に人気のあるのは白山(しらやま)です。

  鶴岡市内の大豆畑
  IMG_2708.JPG

「だだちゃ豆」とは、江戸時代、庄内藩主酒井家のお殿様が献上された枝豆に、
「この枝豆はどごのだだちゃ(おやじ)の作った豆だや?」
と尋ねたことから、この枝豆を「だだちゃ豆」と呼ぶようになったと言われています。

  IMG_2717.JPG

私にとって「だだちゃ豆」とは、一年間庄内にいて唯一食べることができなかった幻の味です。
一昨年のシーズン終了後、スーパーで冷凍の「だだちゃ豆」(といっても市価1000円の高級品)
を食べましたが、普通の枝豆との味の違いがわからず、やっぱり朝どりのものでなければと、
この日を待っていました。

さぞかし美味しい枝豆なのだろうと期待して行ったのですが、

  白山産だだちゃ豆
  IMG_2728.JPG

ん~~、あんまり普通の枝豆と変わらないかも...

私が今回行ったお店は、アメックスのコンシェルジュサービスで紹介してもらった鶴岡ではちょっと
有名な高級居酒屋で、以前「だだちゃ豆」のことを地元の方に聞いた時、美人娘の「ますみちゃん」
もここのお店をお勧めしていたので、確かな情報だと思ったのですが。

そこで地元の方に調べてもらったところ、今年は天候不順で枝豆の出来が良くないとのこと。
また、同じ白山産とは言っても場所により味にばらつきがあるようで、一般に販売されている
「白山産だだちゃ豆」は、品質を安定させるためにそれらのものを混ぜているとのこと。

本当に美味しい「だだちゃ豆」を食べるには、白山地区のごく限られた農家から朝どりの枝豆を
直接購入するしかないと聞きました。

「だだちゃ豆」は、お殿様だからこそ食べられた幻の枝豆なのかもしれませんね。
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YAP

以前、同僚からのお土産で、地域限定のだだちゃ豆プリッツを食べたことがあります。
ほのかな甘みがおいしかったです。
ぜひとも本物のだだちゃ豆を食べてみたいです。
by YAP (2009-08-30 13:45) 

basashi

>YAPさん
だだちゃ豆の加工品って、結構あるんですよね。
加工してもだだちゃ豆の風味が残っているのか疑問もありますが、
やはりお土産としては最適ですね。
by basashi (2009-08-30 21:09) 

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